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ミュージアムのcheslaのネタバレレビュー・内容・結末

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新宿ピカデリーにて。カエル男の展示があったのですが、入館も次の映画館にハシゴするのも時間ギリギリで写メ撮れなかったのが残念でした(^_^;)

ストーリーについては原作のあるものなので面白いと素直に思います。漫画読みたくなりました。

良かった点は、まず美術。ちょっと作り物すぎるけど、死体の躊躇ないグロさ。(これ全年齢対象でしたっけ?だとしたら映倫どうかしてるw) それから、あらゆるシーンでの小物数。好きか嫌いかは抜きにしてもちゃんとお金使ってるなとか、あれだけ集めるの大変だったたろうなとか製作サイドの努力が見られるのは◎

もう一つはカメラワーク。自分が日本で映画を作るとしたら、まず日本語の看板と電線は極力画面に入れたくないという思いがあるので、監督もそうなんだろうなっていう画角の取り方やピントの取り方をしてる節が見られたので『その気持ち分かる!』といいたくなりました。

それから妻夫木さんの役どころ、非常に難しかったと思います。でも素晴らしかった。悪役でああいうベラベラ喋るタイプは好きではないけど、原作がそうなのかもしれないのでそこは仕方ない。声も雑魚感出てたけど監督の指示なら仕方ない。妻夫木さん自身は5億点です。

悪かった点はドラマパート。泣けたけど、というか泣くしかなかったけど、ストーリー上必要性がないものをわざわざ入れなくて良かったかなと。実際それでパズルのシーンはだれてしまった感があります。たった何百ピースにどれだけ時間をかけてるんだい〜?ってあれはセルフツッコミだったんですね…

カーチェイスはちょっと声も出ませんでした。今の四輪駆動車であんな派手に転がらないだろうし、火花はいいとしてボディが当たったくらいで小爆発は起きないと思います…あれは本作唯一のギャグシーンなのかな〜?本気でやってるのだとしたら監督はJBのカーチェイスシーンを100回観ることをお勧めします。

それと和製セブンという触れ込みのおかげで最悪のラストを期待するというキャッチが活きたかなと思います。セブンなら母子は完全にミンチになってましたからね。あのラストならドラマパート削って、カエル男の過去にもう少し焦点を当てて同情せざるを得ない状況を作りだせたらセブン以上に後味悪く出来たと思います。
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