こんぽた

ミュージアムのこんぽたのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.5
5.24.2019.2回目。

邦画版セブンというか、どうしてもストーリー構成、殺人背景+主役が刑事という点で比べざるを得なくなってしまっている今作。

大友啓史監督はこのジャンルを挑戦、とおっしゃってた(作品特典にて)が、まぁ原作読んでなくてもグロさ、サスペンスさとしてはなかなか簡単に作れる作品ではないかと。


ここからネタバレ要素。


騙す演出は魅力的だがラストに向けての犯人の弄び感というか、詰めの甘さが残るのが腑に落ちないとは思う。
あれだけ推敲を重ねた犯行が出来るカエル男が、後半沢村刑事と直接対決にかかる。圧倒的強さor罠等用意してるならまだしも、捕まえられるか?と遊ぶように顔を出し始めるのは微妙。アーティストと思い込み自分の作品を作り上げた彼の犯行が止まった為か、なおさらその演出に疑問を抱く。
まぁこの辺りは部下の殉職を交えたい要素なのか原作踏襲かは不明。

総じていえば、るろ剣を作りあげた監督らしいアクションの魅せ方、ラスト作りを多少なり感じたかな。ただし、グロ要素は決して控えてはないので観る人を選ぶかと。映画館で観た時の方が、ハラハラ感はやはり強め。緊迫感か。
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