西東京

縄と乳房の西東京のレビュー・感想・評価

縄と乳房(1983年製作の映画)
5.0
男と女、涙のSMドサ周り。破綻寸前の京都観光から命懸けの愛憎がぶつかり合う夜を乗り越える。彼らには中途半端なままではなく、荒治療のような強烈なスクラップ&ビルドが必要だった。どうせ地獄なら2人で歩もうと朝日を見ながら決意するラストが本当に泣ける。この先幸せになるとかそんなんじゃない、「ふたりで生きる」ことの良さ。中盤で喧嘩した後ラーメン食う場面があるが、そこでの2人の佇まいはこの先も関係が続くべき、ということを強く感じさせる。ロマンポルノの劇場前で「これは見るもんじゃない、やるもの」という台詞が面白い。
西東京

西東京