上海十月

濡れた壷の上海十月のレビュー・感想・評価

濡れた壷(1976年製作の映画)
3.0
谷ナオミと小沼勝監督のコンビ。有名なのは、「花と蛇」なんでしょうが、本作は、縛られない。連続で谷ナオミを観ていると、この人結構な演技上手なんだと気が付く。本作は、小沼監督特有の変質的なエロスを表現する。マネキンが見つめる中でないと興奮しないという倒錯的なシーンを次々に入れてくる。「妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…」「箱の中の女 処女いけにえ」にも通じる衆人環視の下でのエロというのを追及している。ロマンポルノというと小沼監督がしっくりくるそれは、エロス集中で描くからだ。田中登、神代辰巳のロマンポルノは、一般映画に見え、エロスを感じるのは難しい。
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