雨丘もびり

マザーハウス 恐怖の使者の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

マザーハウス 恐怖の使者(2013年製作の映画)
1.1
星の数は、こう付けるしか無い。
ここの"機能"では、こう伝えるしかないの。
お願い、どうか届いて。

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【Following様の鑑賞リストから選んで観てみた】
これかあああああ!敬愛するレビュアー様が軒並み手放しで絶賛されている映画の威力とは。

泣きたかったけど、声しか出せなかった。

良い映画でしたなんて、軽々しく言いたくない凄まじさ。
監督が親切に彩色してくださったエピローグの色味、この映画を観た人を、こんな気分にさせて送り出そう♪という意図には、乗れない。
人の兼ね備える凄まじい破壊力、正義も悪も差しはさめないエネルギーをまともに喰らって、立てないぐらい。

感動したのひとことで済ませてたまるか。

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登場人物みんな、人としてかなりバランスが悪い。誰の味方にもなりきれないし、誰のことも憎み切れない。

誰ひとり善人でないし、かたくなで粗ばかりだし、言葉足らずで逆効果の誤解ばかり生んでしまう。

その噛み合わなさ、ちぐはぐな人間関係に、やきもきしながらも同情してしまう。

あまりにも、今の私に似すぎて。痛いっつの。



奇妙な運命や人間のどうしようもなさに翻弄され尽くしても、それでも壊せない何か。
永遠不滅の、真珠のような核。
この存在だけは認めるしかない、という"中点"。
母子愛も殺意も噴き出す源泉。賛や否で飾り付けられない熱さに火傷する。
(これこそが神なのでは)

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ぬぬぬぬぬ(頭抱)すごい。参りました。
ひろく人には勧めない。ちょい前の自分にも。
観るべきタイミングが訪れた人は、ひとりでに観る気がする。
そんな人たちと、言葉を交わしたい映画。

#怖そうで怖くない海老ホラー#マザーハウスチャレンジ

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原題「La casa del fin de los tiempos」をGoogle翻訳したら「The house of "the end times"("終末"の家)」と出た。
キリスト教思想や近代西洋哲学が、監督ひいてはベネズエラにどう伝わり、馴染んでいるのか?
知る由しもないので、この映画の本質には迫り切れないな。
案外、この邦題の意味合いが近いかもしれないですよw。