中国史を絡めて日本人将校との対決を描いた1作目(序章)に対して、2作目(葉問)は英国人ボクサー相手の勧善懲悪ものとストーリーがシンプルになったが、今回はとうとうストーリーの軸もなくなり敵役登場→倒す→敵役登場→倒すを繰り返す間に夫婦愛を挿入する超シンプルな造りに。
全体的なストーリーの盛り上がりとしては2作目の方が上だと思うけど、その分要素要素は今回の方が充実。夫婦愛パートも魅せるが(ダンスシーンが良い)、やっぱりカンフー。夢の対決VSタイソン、見事な殺陣のVSマックス・チャンが特に良いけど、多人数と戦ったり、狭いところで戦ったりと工夫があるので格闘シーンが続いても飽きさせない。ストーリーよりアクションの工夫で見せる、カンフー版「ジョン・ウイック」という感じだった。
1作毎に映画のタイプを変えながらも一定以上の面白さをキープしてるのは流石で、4作目も楽しみ。
