イップマンシリーズ第三弾！素晴らしかった！
イップ師匠のアクションだけでなく、「その拳が伝えるのは愛」というキャッチを裏切らない、何のために闘うのかというイデオロギー闘争の物語でもあって、痺れた…。
アクションの繋がりをめまぐるしく見せる群集戦、カメラアングルの妙で魅せるエレベーター戦(妻に指一本触れさせないという気概！)、体格差からくる攻撃の重さと凄みを異種格闘技風味も含めて存分に味わわせてくれるマイクタイソン戦(タイソンの使い所としてベストすぎ！)、そして、画だけでなく、音にこだわり抜いたマックスチャンとの最終戦…全てが見事で溜息が出るし、思わず喝采したくなる。
マックスチャンが自らを認めさせる為に道場破りを敢行していき、イップマンとの闘いを、最強論争を外堀から埋めていく様はまるでUインター時の高田のようでもあり、だからこそ最終戦はまさに高田vsヒクソンであり、そこには切なさが滲む。ドニーイェンの達観したかのようなポーカーフェイスと、ラストに見せる確信に満ちた表情がまた泣かせる…。
継承には喪失が必ず付きまとう…ちょいちょい匂わせたブルースリーへと詠春拳を継承していく姿がより深く描かれそうなパート4にも超期待！
