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イップ・マン 継承のKANIOのレビュー・感想・評価

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
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待望のマイク・タイソン戦は想像の10000倍格好良かったし、過去2作品と比べても遜色ないくらい詠春拳のカンフーアクションは見応えのある物に仕上がっていたが、話の構成とテンポ感が悪すぎてイマイチ作品に入り込めなかったのが残念。

マイクタイソン演じる悪の不動産王との戦いと詠春拳の正当な後継者云々の要素が、あくまでも主人公を取り巻く環境の変化としての舞台装置の役割しか果たしていなくて、盛り上がりのバランスがストーリー上で噛み合わないまま迎えられる終盤がどうしても消化試合に感じてしまった。

1,2作を経て、待ちに待った李小龍(ブルース・リー)の登場に関しても、”あくまで主役じゃない”という前提に置いたとしても、とてもファンを満足させられる物ではなかった。

物凄く格好いい詠春拳の見せ場が沢山あっただけに、演出やストーリーの出来で満足に至らなかったのが残念。
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