久々にカンフー映画を劇場で鑑賞。
凄かった。
とにかく速い。そして効果音が気持ちいい。目にも止まらぬ連続打撃は爽快感抜群だった。
造船所での一対多の戦い、マイク・タイソンとの体格差がある戦い、エレベーター内での対ムエタイ戦、武器も交えた詠春拳対詠春拳など、バトルも一つ一つ特徴があって飽きさせない。
肝心のストーリーは、最初は立ち退きを迫る外国人から子供達の学校を守る話かと思ったら、いつの間にか詠春拳対詠春拳の同門対決に。決してストーリーに変な箇所はないのだが、一言で言いづらい話だった。
そんな中で一貫して描写されているのは、夫婦の関係性だと思う。
町の人から頼られてなかなか家庭を省みることができないイップ・マンと、自身の不調を言い出すきっかけをなかなか掴めない妻。すれ違いつつも、最後は試合を放棄して夫婦が一緒にいられる時間を大切にするイップ・マンの姿に感動した。
それにしても、ブルース・リーの役はちょっと過剰なくらい彼の代表的な仕草が盛り込まれていて、若干コメディチックに見えた。だが、あの自信満々な感じは、まさしくブルース・リーだと思う。演じている俳優は誰かと思って調べてみたら、少林サッカーのあのキーパーか！
