このレビューはネタバレを含みます
親子でスポ根ものは私にとって鬼門だったのですが、予想外に楽しめた一作でした。2時間半と長い作品ですが、軽快な音楽のお陰もあってするすると観られた印象。ただ、最後の方で突然お父さんがフェミニズム的発言をするのが謎だった……。強権を持つ父親が有無を言わさず娘にレスリングをさせるということ自体が家父長的だと思うんですが……（男尊女卑と家父長制は別なの？？）。娘たちが自主的にレスリングに取り組むようになる理由が「出荷」よりも父親の愛を感じるからというのも疑問。父親、めちゃ自分のためにレスリングさせてるよね……？確かに女だからという理由で差別はしない人ではありますが……この辺りがインドのフェミニズムの限界なのか……？ただ、父親がインドの国歌が流れることで娘の優勝を知るなどの仕組み作りはよかったし、王道のスポ根ものとしては全体的に面白かったです。
