コキジ

傷だらけの天使のコキジのレビュー・感想・評価

傷だらけの天使(1997年製作の映画)
4.0
好きなんですこの映画。
勿論ドラマ版は高校生の時に深夜に再放送していて大好きでしたから、それが映画化と聞いて楽しみにしていましたが。

雰囲気がね、あのショーケンと水谷豊のコンビに通じるものがあって。BIGIではないんだけど豊川悦司のあの着こなし。真木蔵人のB-3もいい!
2人で歩いててそれをハンディで撮ってて急に走り出すところなんかあのドラマまんまの世界観。(実際にあのドラマが好きな人にしか通じないと思いますが)

「いつんなったら飛ぶんだよそのニワトリ」
「その気になりゃーな、出来ねー事なんてねーんだよ!」
ニワトリ「ケケケ」
「馬鹿!お前馬鹿!」

探偵事務所の電気もガスも水道も止められて、 東京から逃げるように引き受けた仕事はしかし、厄介な子連れの東北たらい回し。

三浦友和「血半分抜かれちまった」
「半分っすか・・・」

太った子供「誘拐?」
「誘拐じゃねえ馬鹿!余計な事言うなよ!デブ!」

「一番つえー奴はおめーか!」と言って一番弱そうな奴に飛び掛かるトヨエツ。
みちのくプロレスにまで入っちゃうし。細い身体でなんか蜂みたいなキャラの覆面レスラーになって。笑

「若いの、そのノッポは信用出来るのかえ?」
「いや信用出来ないっすよ、なんか言ってる事はコロコロ変わるし、行き当たりばったりだし、世間じゃ通用しないっすよ、こんな人」

豊川悦司の無様で不器用な生き様がカッコいい。
この映画見るたびに、冬の東北を旅したくなるんです。
コキジ

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