このレビューはネタバレを含みます
この閉鎖的で、見ているだけで頭が痛くなるような慣習は、まだこの世界にも、もしかしたらこの国にも、残っているのかな…。
「おかしい」と声をあげることすらできないような環境だったんだろうな。それを打破していくお話。
あの息苦しい監獄のような世界から逃げ出していく女の子たちに手を差し伸べたのが、男性であるヤシンだったのがよかった。「行かせてやれ」って言ってくれる大人がいたり…。女の子たちだけで脱出っていうストーリーでもよかったかもしれないけれど、より希望の光が見えた気がする。
みんながみんなそうじゃないし、わかってくれる人はわかってくれる。たぶんそれは性別の問題ではないよね。「男性優位の世界」だけで完結させないところが、個人的にはよかった。