ミミック

イノセント15のミミックのレビュー・感想・評価

イノセント15(2015年製作の映画)
3.0
主演の小川紗良のアップが何より雄弁で、それ以外の大人が出てきて複雑な家庭環境を示すシーンがどれも陳腐に見える。それほど彼女の佇まいの存在感が図抜けてた。銀と成美の二人が画面に映るだけで映画として成立してたので、少年少女の視点のみで突っ走って欲しかった、大人は声だけか遠くに見えるくらいでよかった。

印象に残るのは全て成美に関係するものばかり。

冒頭の雨から雪に変わる寒空の中の高架下での告白シーン、赤く染まる耳が特に良くてキュンキユンした。
中盤の朝の電車で銀が眠る横で静かに笑う成美が無性に眩しくて、思わず涙が出た今作のハイライト。
ここ最近で一番どきどきした教会でのキスシーン、なんだあのリアリティは。

音楽はくどいところもあったが概ね良い、お婆ちゃんの伏線とかホラー風味の終わり方とかは別にどうでもいい。

結論、小川紗良でストレートの青春ラブストーリーが見たい。
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