イノセント15の作品情報・感想・評価

イノセント152015年製作の映画)

INNOCENT15

上映日:2016年12月17日

製作国:

上映時間:88分

3.5

あらすじ

15 歳、人を愛せると思っていた―。とある地方都市の、小さな町。季節は冬。 岩崎銀 (15) は、野球好きの中学三年生。学校には行かずにブラブラしているミン、ユウキ とつるんでいる。そんな銀は、同級生の佐田成美(15)に突然告白される。しかし断る銀。 不思議がる ミン達だが、銀は女の子に興味が無さそうである。 一方、銀に振られても屈託のない素振りの成美。 しかし、家に帰ると「高校なんて行かずに…

15 歳、人を愛せると思っていた―。とある地方都市の、小さな町。季節は冬。 岩崎銀 (15) は、野球好きの中学三年生。学校には行かずにブラブラしているミン、ユウキ とつるんでいる。そんな銀は、同級生の佐田成美(15)に突然告白される。しかし断る銀。 不思議がる ミン達だが、銀は女の子に興味が無さそうである。 一方、銀に振られても屈託のない素振りの成美。 しかし、家に帰ると「高校なんて行かずに 風俗行けば?」と母親である佐田律子 に言われるなど、 居場所が無い。さらには律子の恋 人、神林アツシにその性を売られようともしていた..。 成美を振った銀はマイペースに日々を過ごすが、父親の大道が経営する旅館に一人の男が 訪 ねて来る。菊池雅弘である。二人は同じ地元の同級生であり、小さい頃、菊池になついてい たと聞かされる銀。二人は同級生の葬儀に行くのだが、その夜、銀は二人が恋人同士だった ことを知り...。 重い現実が二人を取り巻いていく中、成美は町から逃げ出し、東京に住む父親、佐田大吾の 家に行くことを決める。最後のお別れにやって来た成美に対して、銀は突然、「俺も行く」 と言い出す。お互いに秘密を抱えたまま、2人の旅は幸福なスタートを切るが、その道程に は、新たな現実が待っていた... 無垢ゆえに無知な2人が、交わす言葉もうまく見つからないまま惹かれあい、大人たちの平 穏と不穏、そして地方都市の静寂と喧騒の先に見つめる、儚い希望と切ない恋の物語。

「イノセント15」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ワンピースを着て窓辺に座っているなるみの表情が印象的だった。あの時彼女が失ってしまったものは、純粋さという言葉で表せるもの以上なんじゃないかと思う。彼女はそれを取り戻せるのだろうか。
is

isの感想・評価

4.2
虚無も空虚も全能もやさしさや暴力も愛せなかった15才の永遠がこびりつくからヒリヒリしてくるしい
痛みを認めるには臆病で尊い
切身

切身の感想・評価

3.5
15歳って本当にイノセント…。
本人たちは何かできそうな気でいるけど、結局大人を前にして何もできないことに気づく。
こういう時期って、こじれるとどこまでもこじれるよね。
ただ、純粋さは人を救うことも多い。良い方にも。悪い方にも。
邦画らしい邦画。
中学3年生の岩崎銀は、ある日、クラスメートの佐田成美から告白されるが断ってしまう。それを気に留める様子を見せない成美だが、家では母とその恋人から虐待を受けていた。成美との一件以降、変わらぬ日々を送っていた銀は、父が営む旅館を訪れた菊池雅弘が、かつて自分の父親・大道と付き合っていたことを知る——。

15歳って、微妙な年齢。身体はどんどん大人になっていくけど、心は追いつかない、大人と子供の間のような時期。

そんな追いつかない心を表現するかの様に、この映画には言葉が少ない。おまけに、映像もあまり多くを語らない。行間だらけだ。

重い話しなのだが、ストーリーは淡々としていて、盛り上がりはない。でも、彼らの心はずっと揺れ動いている。観ていて、傷がとっくにふさがっているはずの処が、チクリとするような作品だ。

主演の二人のリアルな演技が良かった。成美の最後の表情。。何だったんだろう。
dagota

dagotaの感想・評価

4.0
この映画が、凄く面白かったか?と言われれば、?だが。とても、心に残る映画だった。
この映画を見て小川さんを初めて知った。それだけでも、この映画に価値はある。

とにかく小川さんの魅力が沢山詰まった。良い映画だ!!

小川さんは女優もやるけど監督もやっているらしい、映画人!!って感じがして、なんかステキだ!!
まず何はともあれ18歳の小川沙良の圧倒的な魅力と目力を映像に残したという一点だけで価値のある映画だと言える。
相手役の萩原利久を含め映画初出演の若い役者が成長する過程を劇中の人物の成長と重ねるためにほぼ順撮りをしたという狙いも大成功だと思う。

ただ、見て良かった作品ではあるけど不満も少なくなくて1番は本作の描く汚さや痛みが純白されたものに感じてしまったこと。
例えばある出来事のあと携帯で画像検索する場面、本当にあれで画像検索すると出て来る画像はあんなものじゃない。
その多くはネタ画像だったり週刊誌的な下世話なものだったりで、下手に悪意がない分彼にとってはよっぽど吐き気がする現実だと思う。
主人公達は特異な状況に置かれ痛みを経験するが俺の15歳の時はもっと日常的で平凡な絶望を感じていた気がする。

絵面も綺麗だし頑張って作り込んだのは伝わるんだけど、それ以上何かを超えて訴えかけてくるものがないとも思ってしまった。
失礼ながら、素人が撮った空の写真を見た時の感覚と近い。

でもそういう言うなれば映画的な未熟さが全て欠点かと言えばそうとも言い切れないのが不思議なところ。
無垢な可愛さでも完成された洗練さでもないんだけど、不器用な姿でもとにかく前にバタ足で進んでる感じがまさに15歳そのものだと思った。
純潔な映画

中学生の銀は学校をサボっては友達とつるんだり野球のためにバットを素振りする日々を過ごしていた。そんな折同級生と成美から好きだと告白を受ける。銀は
好きじゃなかったので断ってしまったが、成美は諦めてない様子だった。

成美は母子家庭で、前にバレエをやっていたものの、母親の意向でバレエを辞めさせられ更には成美の高校進学もまともに引き受けず、挙げ句には母親や母親の恋人から虐待を受ける始末だった。
一方、銀もまたある事実を知った。知人の熊川さんのお通夜で街にやってきた高校の同級生菊地と銀の父親が愛しあっていたことだった。菊地とは母親を亡くしてから親しかったこともあり、銀はショックを受けるのだった。そして銀はある夜に銀と打ち解けようと試みた菊地をバットで殴り付けるのだった。

翌日、成美は実の父親の家に住もうと母親のへそくりを盗んで東京に行こうと銀に別れを告げるのだったが、あれ以来父親と複雑な状態になった銀は成美と行動を共にするのだった。


本編88分かつストーリーが若干テンポがスローではあったものの、何処か隠しカメラのようなカメラワークやテラスハウスさながらのドキュメンタリータッチでリアリティのある編集、それでいて根本的な闇を抱えつつも希望に満ちた内容にはこれぞグッと来ました。

映画的に淡々と見せては登場人物の心情を捉えていて、それでいて顔のアップや
台詞を極力抑えたシンプルな構成というのもなかなかのもので、この映画を一言で言うと純潔な映画と称した方がいい。

内容は浅尾いにおの「おやすみプンプン」の嫌なところを抜いたようなそんな鮮やかな映画。でも時々だがSF映画の「ロスト・エモーション」や「アイランド」のようなディストピアから抜け出すような感じもある。時々成美の家族が暴力等を振るうシーンや銀が菊地を金属バットで殴り付けるシーンもありますが、残酷さはなく、マイルドな方ではありました。

まあコミカルだったのは冒頭とラストに登場する電動カートおばさんが謎。ほぼ電動カートも格好もピンクだし、無表情で電動カートを動かすから掴みどころがなくて見てて不思議な気分になった。現実で言うところの騒音おばさんや鳩の餌やり男のような迷惑さは無かったけど、ラストで主人公二人をお前が邪魔すんじゃねぇよ!!ってムスっと来た。

それで、電動カートおばさんに邪魔されてどうなるかと思いきや結構清清しいラストだったので、スッキリした気持ちになった。レンタルでも在庫が少ないのでしょうがないところがあるが、漫画の実写化映画よりももっと見られるべき映画だと言える。

調べたら小川紗良さんがテレビドラマよりも映画の方が仕事が多い感じだったので、どちらかと言えば「相棒」でゲスト出演とかほしいと思うし、可愛いのでもっと知名度が知れてほしいと思った。
Cettia

Cettiaの感想・評価

3.8

女の子が痛いよ、っていうと、わたしまで痛くなった。すごかった。
雰囲気に飲まれる
テアトルからの帰り道、なかなか現実に戻れなくて困った

教会のシーンがすきでした。
定点・ロングショット・長回しの多用で、写真を繋げているみたいな映像。まるで”今っぽい映画”の教科書。
味あるレトロな建物も今っぽいー。

でも、冒頭から感じてた演出の違和感、監督の狙い通りまんまとハマった。。
暗転も長すぎて、ドキドキした。

音楽、あえてなんだろうけど、一回じゃわかんなかったかも。

「私を実験台にしようとしてたの?」、メモメモ。
tomi

tomiの感想・評価

3.7
俺自分のこと好きじゃないけどさ、お前のこと好きになりたい。

15歳、もう何でもできるような気がしてる大人のようで子供の葛藤。二人なら灯る少しの光。

小川沙良さん初めて知りました。静かなのに魅せる演技が凄いなあと思って調べたら監督もやってるのか。
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