ミヒャエル・ハネケを「人生の先生」だと思っている僕にとっては至福の85分だった。
ハネケ自身がかなりのコントロールフリークで、撮影にダメ出ししまくり。
ダメだと認定したら「役者変えろ」だのとにかく厳しい。自分の撮影のスタンスについていけないと思ったらすぐ降ろす所にハネケの厳しさが伝わってくる。
ドキュメンタリーというより「作品紹介＆作品の振り返り」みたいな感じの映像なので、ミヒャエル・ハネケに強烈な愛を持っている方なら至福の時間。そうでないなら恐らく何の感動も無い時間になると思う。
ニュアンスとしては「情熱大陸」とか「NHKでやってる宮崎駿を追いかけるアレ」とか「庵野秀明を追いかけてたアレ」みたいな映像作品だと思って下さい。
人生ベスト映画監督は誰？と聞かれたら、迷わず「ミヒャエル・ハネケですね」と絶対に一生答える。そんな気持ちを鑑賞後に抱きました。
