きぬきぬ

ぼくのおじさんのきぬきぬのレビュー・感想・評価

ぼくのおじさん(2016年製作の映画)
3.5
大学の哲学講師のおじさん(松田龍平)みたいに、資本主義の傀儡になりたくない(台詞のすごい端的な意訳ですが(笑)って言って、ぐうたらしたいなあっとしみじみ思った。この原作好きです。
原作の1970年代の空気を残した父親の弟でやっかいな居候であるおじさんを語る小学生のぼくや、その妹の使う言葉も、その他昭和を残した感じの緩さに好感がとっても持てる。それを好ましく感じたららこの作品が好きになると思う。
監督は北杜夫原作にあるユーモアや雰囲気を損なわないようにしてるのだなあって思う。
浮世離れしてぐうたらなおじさん(松田龍平むちゃ良いんですけど!ほんと良い役者でこんな役ぴったりだな!)の哲学的屁理屈(このいちいちの台詞に個人的に爆笑してましたわ(笑)に屈しない小学生のぼくと幼い妹もとても良い♪

おじさんが日系アメリカ人役の真木よう子に恋しちゃうけど(あああ、真木よう子さん可愛い) おじさんは空気読めないようでも、人の心は解る人だから、小学生のぼくは、おじさんが心配だし、困った人だと呆れることがありながらも(笑)、おじさんのこと好きだから一緒にいるんだろうなあ。それがとても暖かくて微笑ましい。素敵なぬくもりを感じる。
きぬきぬ

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