「笑顔になって」
「笑顔なんて吐き気がするわ」
楽しいこととつまらないこととは何か、考えさせられる映画でした
裕福で何一つ不自由がなくても日々が楽しくないエレナと、毎日が危うくていろいろなことが降りかかってきてもどこか楽しげな地下鉄の駅で暮らす人々が、だんだんお互いの距離を縮めて、お互いの気持ちの良い距離を見つけるお話だったと思います
最後のシーンで、ブラームスの演奏会代わりに素人ロックバンドのライブが行われたのに、ブラームスを期待していた人々も含めて、その場のみんなが楽しそうにしていることが、ちょうどエレナとフレッドたちの歩み寄った結果としての「楽しさ」を表しているようでした
心地の良い映画だったと思います