k2019

セントラル・インテリジェンスのk2019のレビュー・感想・評価

3.2
面白い・・・のかなあ???と、予告を見る限りではちょっとあまり期待できそうにない感じだったのですが、まあまあ面白かった。
コメディ映画で期待するのは、抱腹絶倒の面白さや、面白い上に感動したり、心に残る何かがある映画なのですが(私は)
この作品は「抱腹絶倒」ほどはないけど、ドゥエイン・ジョンソンやケヴィン・ハートに期待する描かれ方やリアクションがあって、そこは十分満足。
CIAという設定の説得力がちょっと苦しい部分があるので、そういうところが観ていて入り込めなかったり、観てる側が付き合わなければないため面白さが半減するため、私としては「まあまあ面白かった」に留まります。

☆以下ネタバレを含むかもしれませんので、ネタバレ嫌な人は読まないでください☆

それでも「大作」ではないのだから当たり前なのだという納得できる程度で、それ以上にドゥエイン・ジョンソンの演技の細かさに感心します。
ドゥエインといえばマッチョでハートフルな役どころに安定感があり、格闘家出身なだけあるアクションだけでなく「父親役」など、深みのある役どころからシリアスもコメディもイケる俳優さんなのだが。
今作では「ちょっとヤバイ人」というキャラ設定で、これはなかなか難しい役どころだと思う。
ドゥエインが演じるのはただの変な人、迷惑なヤバイ人ではなく、いじめられた過去を持ち、そこで一種の人間的には成長が止まった部分を持ちながら、並外れた身体と才能を発揮した男性という複雑さと純粋さを持ち合わせた人物で、私も含め大多数の人が最後まで「信じていいのか迷う」という感想を持つのだから、この役作りや演技は大成功だと思う。

1つにはドゥエインがプロのエージェントか何かしらを演じるのにはすでにイメージが出来上がっているため、引き出しやすい要素だったと思う。
子供のように純粋で、ヤバイ感じに、安定のプロ要素が出てくるところが本当に「どっちなの!?」感を高まらせる。
その使い分けの細かさに一番感心しました。

ダンスも含めて、ドゥエインって表現力の幅が広いんだなーと、改めて思いました。
あと、学生時代のロビー(太ってるドゥエイン時代)役のシオーネ・ケレピがドゥエインとダンスバトルする特典映像が入ってるんですが、シオーネのダンスにディーバの魂が宿ってるのがすごいです。
ある意味必見(笑)
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