くろいひと

ランジュ氏の犯罪のくろいひとのレビュー・感想・評価

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)
3.9

ルノワールらしい軽妙なテンポと意外な展開がひとつになった傑作。

ひとつ間違えばとっちらかりそうなたくさんの要素が微妙なバランスでまとまっているのが不思議。
自由や夢を愛する人々とそれを抑圧するものとの寓話だが、その魅力的だが恐ろしい抑圧者がふたたび蘇ってくるというのは、時代を考えるととてつもなく面白いし慧眼といわざるを得ない。
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