日本で一番悪い奴らの桃龍のレビュー・感想・評価

ジャケ写がコメディみたいなので損してる。
いや、踊る大捜査線ファンを呼び込みたかったのかな。
実話ベースの、強烈な警察批判。
柔道チャンピオンの正義漢という綾野剛の設定に違和感があるが、実際そういう人がモデルだからか。本島長崎市長や国松警察庁長官が銃撃された時代に、それを"利用"して成り上がる主人公。
さらにそれを"利用"する警察組織。ありそうな気がする。
すこし長いけど、まったく退屈しない。ある刑事の半生を体験した気分になる。
もちろんこれが傑作『孤狼の血』につながるのだろう。