とても好きな作品だった。面白いとか最高とかそこまで絶賛できるわけではないのに、なぜだかとても好きで、鑑賞後の満足感は最近観た中でもかなり上位。
暴力団等と協力して違法捜査で活躍して道警のエースとなった警官の話。本当に警察なのかと思うほど、服装も人相もみんなチンピラにしか見えなくて、少し笑える。というか役者がみんな悪人顔。
それやっちゃダメだろ〜とは思うけど、それが悪かと言われたらなんとなく即答できないような雰囲気。コミカルなせいか、人間関係があるせいか、はたまた組織という中での面倒さや煩わしさを知っているせいか。この作品は観ている途中でタイトルの意味を考えてしまう。さて、誰が「悪い奴ら」なのだろうね。
そして、技法とか分からないからあまり語ることはできないけど、なんとなく構図に意思というか意図というか、そんなものを感じた。特にラストは普通に観ていて、ここがラストカットなんだとしっかり分かって気持ち良かった。そんな感じで印象的な構図がいくつかあって興味深かったので、もう一度観たい。
2016-066