百合

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁の百合のレビュー・感想・評価

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僕はきみのものだ
ドラマファンでないと楽しめない内容。ものすごく良質な二次創作という感じ。
薬物依存性のシャーロックがまったくセクシーだった。天才が見せる孤独と弱さは最高。
「最高の日々に」シャーロックにとってジョンと過ごした日々こそが毎日だったのだろう…孤独で退屈、薬に溺れて兄弟に手間をかけるような人生にはじめて舞い込んできた美しい奇跡のようなもの…そんな最高の日々を守るために…
つくり、つくられる関係というのもおもしろかった。シャーロックはジョンの創作を演じ、ジョンはシャーロックがシャーロックであるためのジョンを演じる。そのうちどちらも曖昧になってゆくが、突き詰めれば突き詰めるほどふたりの関係だけが純粋なものになってゆく…イメージに生きること、イメージの前ではシャーロックさえ無力であること、しかしそんな時こそジョンは救済者として現れるということ。
まったく美しいブロマンスものです。ドラマも通じて究極の私欲と愛のための話。全編見てからどうぞ。
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