ガキ帝国の飯田橋腟男のレビュー・感想・評価

好きではないけれど、高い評価を得ることは理解できる。という、不思議な傑作。
それぞれの焦燥感や哀しみが暴力の向こうに丹念に描かれている。
そしてこれは、不良映画であると同時に大阪映画でもある。生き生きした昭和の大阪が描かれている。時代はちがうけれど、彼らの、やんちゃで軽妙な混ぜっ返しのノリは、今も一部のコミュニティで生きていて、懐かしい。
ラストシーンは、「夫婦善哉」のオマージュかな？と、思った。