『ドローン・オブ・ウォー』を見たついでに再見した。
たったひとつのドローン攻撃のミッションで1本の映画を見せつけるのは、ヘレン・ミレンアーロン・ポールアラン・リックマンのリアルな軍人の演技力のたまものだ。
ひとつの無垢な少女の命VS80人の民間人の命。
軍人や政治家によってどちらを選ぶべきかは異なってくる。
凶悪なテロリストを爆殺したい軍幹部。
少女を爆死させたらプロパガンダに使われると恐れる政治家。
無関係な民間人を巻き込みたくないドローン操縦兵。
大きな問題の解決法をめぐって軍と政治が入り乱れる。
『ドローン・オブ・ウォー』はあくまで操縦兵のメンタルに踏み込んだ話だが、本作はトロッコ問題を問いかけてくるのでサスペンス度は高い。
ポールが涙を浮かべながら爆撃の準備をする演技はうまかった。