タイトルの通り、今作はドローンや無人航空機といった「空の目」で戦場を描き出す。ただし戦場といっても、いわゆる戦争物というよりかはテロ組織への軍事作戦といった方が的確かもしれない。
現代の軍事技術では、その場に戦闘員がいなくても遠隔で相手を攻撃可能なことが詳細に描かれている。AIやロボティクスがより発展するであろう未来はどうなるのだろうと不安になってしまった。
この作品に出てくる軍人や政治家のほとんどは会議室や司令室、遠隔操作室にいる。しかし戦場のすぐ側にいるのは、いつだって一般市民だ。そのことを忘れてはいけないと強く感じさせられた。