レッドラム

貞子vs伽椰子のレッドラムのレビュー・感想・評価

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)
3.3
本当にあった怖い話。
(登場する人物の名前は変えています。)




あれは私がまだ高校生のことである。




私は脳みそはミジンコ並 なので毎日学校に補習しながら先生に教わっていた。



私のクラスは意識高い系が多く、放課後に部活をしていない生徒は必ず残ってやっており、私も部活が終わったら速攻教室に戻って教わっていた。



残って勉強してる時に高城というクラスメイトがやたらと私に喋りかけてきた。



高城は高身長&サッカー部&饒舌&イケメン&彼女持ち と少女マンガの登場するかのよう人物だ。




私は高城が生理的に受け付けない体質だった。なぜなら誰とでも仲良くなれて、彼女想い。こんなやつが世の中にいていいわけがない!



私が総理大臣になった あかつきにはイケメンに10キロの足かせ を付けて生活する法律を作るつもりだ。



私は頑としてイケメンと対抗するつもりだ。しかし世渡り上手の私は己のキバを隠し、ヘラヘラと高城と内容のない会話をしていた。
















部活も引退して放課後ヒマな私は学校近くのゲーセンにUFOキャッチャーをやりにいくことを習慣していた。



800円掛けて獲った全く似ていないディズニーのぬいぐるみが部屋中に散らかる程ハマっていた。



ある日いつも通り放課後にゲーセンに寄ろうと考えていたとき、あの宿敵の高城が一緒に帰ろうと物申してきた。



は?ふざけんな!勝手に帰ってろ!
私はこのセリフ力強く言った。自分の心に



惰性で一緒に帰ることが多くなり、話す会話が無くなった時、私は趣味でUFOキャッチャーをやっていると口が滑ってしまった。



「お!じゃあゲーセン寄ろうぜ!」私は言われるがままゲーセンに寄り、やつとUFOキャッチャーをした。



考えてほしい。嫌いなやつといつも一緒にいることになることを。



私と高城が一緒にいると私は刺身でいう つま である。引き立て役でしかないのだ。



ふざけるな。私の人生は私が主役だ!
こんなやつとは今すぐ縁を切ってやる!



その誓いを建てて はや一ヶ月 高城とゲーセンで遊び、帰ろうとした時、高城が「ラーメン食おうぜ」と言ってきた。



ふざけんな!てめーとメシなんか食えるか!俺はさっさと帰りたいんだよ!
私は怒号のように吠えた。
自分の心の中で



なんだかんだでラーメン食ってたら20時になっていた。



私はホントに家に帰りたかった。早く家に帰って録画したアメトーークを見たかったのだ。



高城の家まで送っている最中に公園があり、高城は公園で話でもしようと言ってきた。



頭が沸騰しそうだったが 私がここで拒絶したら余計に時間がかかると思い、言う通りにしたがった。



今更なにを話すのかと思っていたら、高城は私にラップを披露してきた。



は????????????
頭が混乱した。
こいつは なにやっているんだ…



高城はラップを趣味にしており、夜な夜な駅前でMC clocking(仮名)とゆうイタイタネームでラップをしていると 目の前の私にラップ越しに説明してきた。



ツッコミどころ満載だが私は頭が疲労していて、もはやなにも言わずにいた。



あいつは私が思考停止しているのにも関わらずラップを続けた。




どれぐらいラップをしていたか言うと20時から1時まで続けたのだ。



想像してほしい
嫌いなやつのラップを5時間ぶっ続けで聴いてるこちらのことを。



途中で何故世界で紛争が起きるのか、
親への感謝、生命の力強さについて考えていた。



それでも やつは続けているのだ。



4時間ぐらい経ったときに聴いてる途中で吐きそうになりました。



5時間後やつも 気力を使い果たし、幸せそうな顔で帰っていった。



私の顔は……ご想像にお任せします。
レッドラム

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