まさか「シン・ゴジラ」からたった一カ月で、またもこんなとんでもない作品と出会えるなんて。
今年の日本映画にはどんな魔法がかかってるんだ？
これは新海誠の現時点での集大成であり、彼以外の作家には決して作り得ない独創の大傑作。
やはり彼は「言の葉の庭」で一皮剥けてた。
アニメ版「転校生」的な、予告編のノリとは全く違う。
いや、そういう要素もあるのだが、日常的なジュブナイルから始まる物語には、過去の新海作品が全て濃密に凝縮されている。
そして、ある時点から物語力にブーストがかかり、想像を超える壮大な愛の物語に昇華される。
本作と「シン・ゴジラ」の共通点は、ともに3.11の現実に抗った先にある希望を描いていること。虚構vs現実。
これも直ぐにネットに情報が溢れ出すだろう。
なるべく予告編以外の情報を入れずに観て、新鮮な驚きを味わってほしい。
もちろん、ネタバレしたくらいで魅力はスポイルされないと断言しておく。
今年は本当に再鑑賞したい作品が多くて困るな。
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