ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

映画(1919)
ドラマ(3)

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

4.6

傑作。
ドラえもん映画の第一作「のび太の恐竜」のリメイクなんだけど、川村元気の脚本が非常に良く出来ていて、オリジナルにディープなリスペクトを捧げつつ、この40年間の恐竜研究の成果を取り込み、グッと進化
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追龍(2017年製作の映画)

4.3

汚職が蔓延する1960年代の香港。
ひょんなことから友情で結ばれ、裏社会でのし上がるドニー・イェンと、警察トップを目指し出世してゆくアンディ・ラウの実話ベースの物語。
彼らは表と裏から犯罪を仕切り、共
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

4.3

深い森に住むガードナー家の庭に、ある夜隕石が落ちる。
それは怪しい光と奇妙な音を放ちながら、周囲の動物や植物を作り変え、次第に一家の人々を狂わせてゆく。 
ケイジ案件だし、キービジュアルはC級然として
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破壊の日(2020年製作の映画)

4.2

炭鉱の奥で正体不明の怪物が見つかり、疫病の流行が始まってから七年。
世界を救うために即身成仏しようとした男は、ものの怪となって蘇る。
クラウドファンドのエンドクレジットが長いので、実質50分くらいか。
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#ハンド全力(2020年製作の映画)

4.3

松居大悟がスポコン青春映画?と不思議に思ってたら、やっぱ一筋縄ではいかない作品だった。
熊本の高校生が、中学時代やっていたハンドボールの写真に、「#ハンド全力」のハッシュタグを付けてSNSに投稿したら
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

5.0

圧巻。
晩年の「戦争三部作」を内包しつつ、次の世代に伝えたいことを全て言い尽くした。
これほど見事な「遺言」を残した映画作家がいただろうか。
瀬戸内の古い映画館が閉館の日を迎えて、最後のオールナイトが
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.5

あーなるほど、最後まで観てタイトルの合点がいった。
大阪のとある高校に通う、平凡な高校生たちの群像劇。
松本穂香演じる「縁」を軸に、それぞれに葛藤を抱えた若者たちの日常が描かれる。
縁の惚れっぽい幼馴
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残酷で異常(2014年製作の映画)

4.0

アマプラの旧作。
数ある時間ループものでも、ちょっと捻りのある佳作。
妻に毒をもられた男は、死の直前に妻を殺して絶命。
ところが彼は、妻殺しを延々と繰り返す時間のループに閉じ込められる。
しかも殺しと
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コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.8

アマプラ。
いわゆるファウンドフッテージもの。
コリアタウンの一角で夫婦間の殺人事件が起こり、妻が逮捕される。
たまたま近所に住んでいた男は、事件には第三者が関与しているのではないかと考え、ビデオ片手
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.5

いやー面白い!面白いよ!
シンガポールの大富豪が死去し、後継者に指名されたのが“ミッシェル”という行方不明の謎の隠し子。
長澤まさみのダー子がミシェルになりすますのかと思ってたら、彼女は母親役で身寄り
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.6

素晴らしい。
全国高等学校演劇大会の最優秀賞に輝いた、名作戯曲の映画化。
映画だから当然脚色されているのだが、構造が非常に演劇的だ。
甲子園の夏の高校野球大会の一回戦。
アルプススタンドのはしの方に陣
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

4.1

なるほど今度は“uncaged”ね。
ネタ系じゃないサメ映画の傑作、「海底47m」の続編だけど、ストーリー的には前作と全く関係ない。
メキシコ、ユカタン半島に住む女子高生4人組が、よせばいいのに海底の
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.3

久しぶりのエミリオ・エステベス監督・主演作!
彼が務めるシンシナティの図書館は、誰もが自由に使えるのでホームレスの人々も暖を求めてやって来る。
しかし街を大寒波が襲い凍死者が続出する中でも、閉館時間が
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The Recorder Exam(英題)(2011年製作の映画)

4.5

キム・ボラ監督が2011年に撮った短編。
1988年の夏、9歳のウニの日常。
両親の仕事とかお姉ちゃんの年齢とか、細かい部分は違うのだけど、実質「はちどり」の前日譚。
学校の縦笛のテストをモチーフに、
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.4

ヤクザvs刑事vs悪魔。
マ・ドンソク兄貴演じるヤクザの親分を偶然刺したのは、神出鬼没の連続殺人鬼。
ブチ切れた兄貴は、手柄を狙うキム・ムヨルのはみ出しものの荒くれ刑事と密かに臨時の同盟を組み、警察の
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ステップ(2020年製作の映画)

4.3

30歳で妻を亡くした山田孝之の、10年に渡る子育てを描く作品。
特にドラマチックなことは起こらない。
最初は2歳だった娘が小学校を卒業するまで、たぶんどこの家庭でも経験する初めての子育てをめぐる葛藤が
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劇場(2020年製作の映画)

4.7

終盤涙が止まらなくなった。
原作未読だがこれはまさしく「劇場」の映画だ。
山崎賢人演じる小劇団の主宰が、松岡茉優の女優志望の大学生と恋に落ちてから、およそ10年間の物語。
もう山崎賢人のダメ人間っぷり
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

4.3

フランス、リヨンのカソリックの神父が、数十年間にわたり、子供たちに性的虐待をしていたと告発された事件の顛末を描く。
びっくりするのは、このストレートな告発劇を撮ったのが、フランソワ・オゾンだと言うこと
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.3

ベルリンの壁が崩れる10年前の1979年。
冷戦下の東ドイツから手作りの熱気球を飛ばし、西ドイツへ脱出した二組の家族を描く実話ベースの物語。
基本素人なものだから、実は一度目の脱出行は悪条件が重なり失
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.6

こりゃあ面白い!
主人公の部屋のパソコンモニターから、突然自分が語りかけてくる。
モニターの自分は二分後の未来にいると言い、どうやら部屋のパソコンと階下の職場のパソコンが二分間の時差で繋がっているらし
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.5

徐々に戦時体制が強化される日本統治下の朝鮮。
消えゆく朝鮮語を後世に残すため、はじめての朝鮮語辞書作りに奮闘した人々の物語。
「タクシー運転手 約束は海を越えて」の脚本を手掛けたオム・ユナの監督デビュ
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透明人間(2019年製作の映画)

4.5

マッドサイエンティストでソシオパスの夫からエリザベス・モスの妻が逃げ出したら、透明人間になった夫に復讐される。
さすがリー・ワネル、ジャンル映画のツボを抑えた素晴らしい仕上がりだ。
あちこち1933年
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.4

Netflix。
面白いじゃん!
何世紀もの間、人知れず世界を守ってきた4人の不死の戦士を描く。
シャーリーズ・セロンは彼らのリーダー。
いわば人の姿をした守護天使で、ヴァンパイアの血を吸わないバージ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.6

愛が全てを包み込む。
高校のエリートアスリートとして将来を嘱望されている兄と、その影に隠れた妹の破滅と再生の物語。
全てが順風満帆だった学園のヒーローの人生は、故障というたった一つのきっかけからはじま
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.5

有終の美。
愛妻を亡くしてシングルファーザーとなったイップ・マンが、反抗期の息子に手を焼いて、留学させようとサンフランシスコに降り立ち、ブルース・リーと再会する。
ビジュアルが若すぎだけど、70代にな
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.6

演技のテンションが色々おかしい。
1980年にオーストリアで起こった一家3人惨殺事件の顛末を、殺人犯の視点で描いてゆく。
いわゆるPOVではないのだが、「サウルの息子」みたいに、気持ち悪いカメラワーク
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

1987年、サッチャー時代のイギリスが舞台。
パキスタン移民の子として生まれ、クソみたいな街で閉塞感を募らせる作家志望の少年が、16歳にして“ブルーカラーのカリスマ”、ブルース・スプリングスティーンの
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.5

みんなの視点を集める先にいるのは、ボルダリング少女小寺さん。
進路希望書に「クライマー」と書くほどボルダリング好き。
彼女のまわりにいる人たちは、のぼり続ける彼女からつい目が離せなくなり、いつの間にか
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

4.0

こりゃ可笑しい。
石橋蓮司演じる伝説の殺し屋、もとい実際は伝説の殺し屋に取材して、小説にしてるだけの売れないハードボイルド作家が、ひょんなことからホンモノと勘違いされて、マジでやばいことになる。
阪本
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.4

重度の依存体質で、1分先の計画性も持たない精神年齢5歳の母親と、物心ついた時からドップリと母から依存されて育った息子の悲劇。
物語の行き着く先は、まあこの歪な一心同体親子ならこうなるだろうねというもの
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はちどり(2018年製作の映画)

4.6

1994年のソウル。
両親と兄姉と団地に暮らす、中学二年生の少女ウニの日常を描く物語。
両親はあまり自分に関心がなく、暴力的な兄には虐められている。
学校には馴染めず、趣味の漫画を書いたり、ボーイフレ
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.1

ホドロフスキーの映画は全部変だけど、これは中でも珍品。
精神分析学の創始者フロイトは、科学に基く言葉を用いて患者の葛藤の根元を解き明かす。
対するホドロフスキーは、芸術に基く“サイコマジック”という行
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.3

米国のネオナチ組織にいた青年が、ある女性との出会いをきっかけに組織を抜けるまでを描く、実話ベースの物語。
タイトルは、ヘイトのシンボルのタトゥーだらけの主人公の皮膚と、彼が攻撃対象とする肌の色の違いを
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

4.7

これは凄い。
本年度アカデミー賞で、史上初めて長編ドキュメンタリー賞と旧外国語映画賞にダブルノミネートされた作品。
北マケドニアの人里離れた山奥の、電気も水道もない家に、一人の自然養蜂家の女性が病を患
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

4.3

面白〜い!
セガを代表するゲームキャラ、ソニック・ザ・ヘッジホッグの物語。
秘められた超絶能力を狙う敵から隠れて、地球の田舎でひっそり暮らしているが、孤独に耐えかねて能力を発動してしまったところ、ジム
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.6

アリゾナの実家でひっそり暮らすランボーが、実の娘の様に育てた少女を売春組織に誘拐され、ブチ切れて暴れる。
前作はもう12年前か。
さすがのスタローンも、戦闘アクションはかなり辛そう。
今回は終盤に集中
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