このレビューはネタバレを含みます
王道の大どんでん返し構成、続く絶望、そして再生、救い、希望。
そんなことどうだっていい。そんなこと考える作品じゃない。鳥肌が止まらなかった事実があり、心が震えた感覚があり、誰かに良い作品だと伝えたくなる言葉があり、もう一度を願う自分がいる。それが、この作品なんだ。
最初から最後まで、本当に丁寧に作られている。新海誠ファンなら「あ！」と叫びたくなるキャラクターや場所、景色、キャスト……そんな所も観ていてすごく嬉しくなった。新海さんは自分の作品をちゃんと大事に扱える人なんだ、と。そしてまた、周りの人たちに恵まれた人。周りの人たちが良いのも新海さんのそんな繊細さが呼び寄せたのかもしれない。人を集める人と、人が集まってくる人とでは、現象は同じであれ意味は大いに異なる。新海さんは後者なんじゃないかな。……そんなことまで考えてしまいたくなる。
作中のキーワードの一つ。名前。一緒に叫びたくなった。
「君の名前は？」
「忘れちゃいけない人、忘れたくなかった人。」
忘れたくない作品。いろんな人に観てほしい作品。いろんな人が観れる作品。
こんな風に思える作品を、ワタシも作りたい。
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2回鑑賞。
同じところで鳥肌がたってた。
自分自身が色々感慨深くなってる。
