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君の名は。のwtnbmghのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
1.1
新海誠は「秒速5センチメートル」をみて「キモッ…無理…!」となり2度と観ないと誓ったのですが、大ヒットの評判を受けて劇場に足を運びました。
結果から言うと、「キモッ…無理!」でした。
新海誠の呪縛とも言っていい「運命の人を探す」とか「すれ違う」とか「なにか後悔してる…俺」とか「何かが足りない…俺」とかとかそういうのが情景と共に音楽と組み合わさって表現されるあのPVみたいな感じがそもそもキモくて無理なので、ほんと無理でした。
でも、それらのテーマが過去作と比べるときちんと説得力のある物語に乗せられ、セカイ系的な自閉感を取り払って大衆映画として観れるようなものになってたのは、がんばってたと思います。

精神が入れ替わる、まさに一心同体の体験をした男女が2つに別れるっていうのが彗星や町の中心の湖とかに象徴されてたり、神話的なモチーフをうまく取り入れたりしてたのは、あぁー、ちゃんと考えてるなと思ったけどそれでもまだ甘いし活かしきれてない感じした。
他にも思うところは色々あるけど、そういうのを「深海節」とか言って喜ぶ人もいるだろうからやめときます。

追記20180831
新海誠作品に通底する“彼女”は“運命の相手”であり“自分の半身”であるというモチーフに一方向的な思い上がりと欺瞞を感じるのかもしれない。今作ではそれに物語的な説得力を肉付けしていたけど、そのテーマが嫌いすぎて無理だと思う。
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