土の中からこんにちは太郎さん

君の名は。の土の中からこんにちは太郎さんのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.0
本編のみを考察することで整合性がちゃんと得られるエヴァンゲリオンだった。
使徒とか出さないからちゃんと終われる。

主要人物の声優が本業(俳優)の気配を消してる。
良い意味で。
特に長澤まさみさん。
ドヤ感も口角をひん曲げてる感じも無くて、こっちの方がずっと良いと思います。
市原悦子さんも完全に"まんが日本昔ばなし"のナレーションの気配を消してる。
すっげぇ。
この監督の、散々手を掛けた作画をそのままアーティストのプロモーションビデオにしてしまう潔さと心意気もすごい。

他者を通して己を知り、そのうえで自分以外を好きになる。
その好きは運命か欲求か。
互いに求めた訳でも無いのにその時は突然訪れ、後から『やっぱりあの出会いは掛け替えが無い』と思った時には大体機を逸してる。
大勢を助けるという大義名分の裏に本音を巧く忍ばせてる感じがスケベったらしい。
時間と時空を超えてイノセントかつ力業で引き寄せ、曲がRADWIPS。
ぶっ刺さる人はずっと良い酔いが回りそう。