ほたて

君の名は。のほたてのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
5.0
特定の信仰宗教がなくとも「神話」や「運命」を本能的に日本人は信じている。普遍的でないSF設定なのに大ヒットした理由が明白な大傑作。日本の神社の伝統文化が作中に散りばめられている本作。神話を絡めた話は「千と千尋の神隠し」を思い出すが、本作では自然災害という日本人にとっては、より身近な恐怖がモチーフになっている。爽やかで飾らない瀧くんと純朴で可愛い三葉が時空を超えて伝統文化の「組紐」により結ばれ、糸森町を守るために奔走する。瀧くんと三葉の純粋なひたむきさには、とにかく励まされ、結末での「君の名前は!」で綺麗に幕を閉じていて素晴らしい構成。シンパシーの力により、守られてきた糸森町。それは現実世界でも変わらないのかもしれないとも思ったし、神社仏閣に興味を持ったきっかけの作品でもある。ちなみに聖地巡礼しました!
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