しず

何者のしずのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.2
新生活が始まるこのタイミング見る映画じゃなかった…
就活中とかに見てたら120%病むわ。

就活の情報交換のために集まった5人の就活生の歪んだ人間関係を描いた本作。
ここまで人間の闇を強烈に描いた作品はなかなか無い。就活という大学生の熾烈な激戦を描きつつ、その裏で人間の汚い内面をSNSを用いて描き出すストーリーが、自分には刺激が強すぎた…。拓人の気持ちも正直めっちゃわかる。どうして自分だけ上手くいかないんだという焦燥感。その焦りから生まれる嫉妬心。
この作品で1番ショックを受けたシーンは、終盤で理香に詰め寄られるシーン。丸ごと自分に置きかわるくらいグサッとくる言葉が多かった。テレビ越しじゃなかったらと思うと……

自分も就活してた時期は正直他人の内定なんか心の底から喜べなかったし、就活という言葉すら誰の口からも聞きたくなかったな。就活は受験とは似て非なるもののような気がしてて、学力じゃなく人を見られるから、薄っぺらく取り繕った自分を見る面接官の目がとにかく怖かった。一挙手一投足を見て、判断されてるかのようなあの空間はずっと頭に残ってる。

2回目は見れないかもしれない。
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