アオヤギケンジ

何者のアオヤギケンジのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.7
大学生がいっぱい就活する映画。
良い映画には必ず意志のある画作りみたいなものがあると思っていまして、そしてその画作り、シーンこそが映画的なるものであると思っています。それは脚本とはまた別の、監督の作家性ということでもあると思います。
今作でももちろん、意志のある画作りはありました。しかし残念ながらそれが作品に良い影響を与えていたとは思えませんでした。もっと言うと悪い影響を与えていたとも思えませんでした。意志のある画作りはあるけど、それが大した作用をしていなかったと言うのがこの映画の大きな欠点であったと思います。やはり三浦監督は映画には向いていないのだなと改めて思った次第です。CMで喧伝されていたどんでん返しも「でしょうね!」と思うだけで、驚きは皆無でした。Twitterの使い方含め、もうちょっとやり方あったんじゃないかなぁと。
ただ山田孝之はめちゃめちゃカッコ良かったです。あとわざとかもですが、三浦監督の女優をきれいに撮れないと言うのは、正直致命的です。有村架純と二階堂ふみを擁して、全然魅力的じゃないって逆にすごいけど。