はじめ

何者のはじめのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.8
すごくナチュラル。
映画(フィクション)の中だから少し過多な部分もあるんだろうけど、
いそうな登場人物
ありそうな関係性
ありそうな会話
でも滲み出る空気感や個性
観ていて飽きないおもしろさ
それらが揃ったリアリティとメッセージ性のある良い映画でした!

素敵な勘違い、思い込みもあれば
正すべき勘違い、思い込みもある
多分みんな、両者を持って生きている
その中から後者を削ぎ落として
残ったものが、おそらく
"何者"でもない"自分"
その後者をちゃんと発見して削ぐ
という成長が必要。
私は、俺はこうだから、こういう人間だから
って聞いてもないのにうるさいくらいに発信するやつの根幹は、きっと脆い。
聞かれた時だけ答えるくらいの謙虚さ、中身の詰まった振る舞いができるかどうか。
羞恥心や恐怖心みたいなものを捨て去ることができるかどうか。
譲れないもの、ブレないものが本当に必要最低限しかなく、残りは"素敵な勘違い"でできている人、
そしてそれをきちんとあくまで"勘違い"だとメタ認知できている人は強い、そして魅力的。
なんて今後の歩み方について思索に耽ってみたり。。。

とまぁ、いろいろと思う部分のある映画でした!!
はじめ

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