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何者のdaisuKのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.5
『言うは易く行うは難し』の言葉が頭をよぎった。

部活だったり恋愛だったり、”青春真っ只中”を描いた作品が多い中で、この作品は、”青春の終わり”が描かれていた。
青春の終わりって「現実を知る」ことなんだと思う。

“好き”という相手への想いが実らないことを知ったとき、どんなに好きなことでもそれが将来プロの道へは続いてはいないだろうという自覚。しかし、それでも自分の人生を生き続けなくてはならない、ということ。
現実は思ったよりも厳しく、残酷だ。その現実を受け入れることが、なんと難しいことか。

SNSは「現実」とは対照的に「夢」の世界なのだと思う。何者にでもなれる場所。
でも、夢の世界に居続ける者は、現実の世界で何者にもなれない。

現実を受け入れ、なおも足掻くか、別の道を歩むか、行動した者しか次のステージに進めないようにこの世界はできているようだ。
その最たる例が「就活」なのだと思った。
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