CHEBUNBUN

何者のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
5.0
【2017卒就活生も認める傑作】
今年のベスト新作邦画は、
「シン・ゴジラ」でも、
「君の名は。」でもなく、
ましてや「淵に立つ」でもない。 「何者」だ!
忘れられないトリハダものの作品がそこにはあった。何たって、数ヶ月前まで就活していた私にさえ、偽りなき「等身大」の就活生がそこにはあったのだ。
就活映画といえば、ゆとり世代激怒もののバブリー作「就職戦線異状なし」や発想が酷すぎる「就活戦線異状あり」が頭に浮かぶ。

ましてや大手の東宝系作品。
「原作で暴露されてあアレ」映像化できるの?就活サイトや合同説明会の再現できるの?そもそも、原作は小説だからできるトリックあるよ?と酷評する気満々だったのだが、そんな心配ご無用。
そこには私の知ってる「就活」、「就活生」、そして「私自身」がいました。

協力するそぶりを見せて、相手を出し抜く為にあの手この手セコく動く。
寒いとわかってながらも、
他人を嘲笑することで、自我を保とうとする様子。 「愛の渦」「恋の渦」「ボーイズオンザラン」と、厭な人間関係を描かせたら天下一品三浦大輔が手がけているだけあって、原作の鬼畜さを微分たりともマイルドにすることなく観客に鋭利なナイフを突きつける。タチが悪いことに、単に就活描写を魅せるだけでなく「幸せだった、初々しいあの頃」との対比まである。 ...すみません、1分で本作の良さを語ることが出来ませんのでここで止めときますが、大学3年生はマストウォッチな作品だ!

解説現役就活生が語る「何者」の
リアルな10のポイント↓
http://france-chebunbun.com/2016/10/17/post-8358/
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