就職活動中の大学生達のお話ではあるが、これは誰にも刺さる物語ではないか?
未読だが桐島〜の朝井リョウ氏が原作。桐島のその後を描いてると行っても過言ではないだろう。
まだ社会へと旅立つ前の何者でもない物達が何者かになる過程の話だ。
正直に言うと監督は違うが映画 桐島のようなハッとする美しいショットは皆無でルックスは不恰好である。
演技も含めよく出来たテレビドラマのような印象。
だが、桐島に劣らない悪意と優しさがあった。なので多分原作はもっと素晴らしいのだろう。
演技でいうと最初は二階堂ふみに物足りなさを感じてたが最後らへんに凄味を感じた。
そして、菅田将暉と山田孝之は流石だなと。
そう、クールぶって分析なんかしてもリングにいつか立たないといけない。
例え無様に倒れてもリングに上がらない事には何も始まらないのだ。
無傷でヤジを飛ばす傍観者を嘲り笑い、傷だらけでもリングに立つ者へエールを。