がく

何者のがくのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.4
就活物語。感じるものはひとそれぞれかもしれないが、大学生、もしくは新社会人の方なら必ず何か響くものがある作品である。
PCやスマホの検索履歴、SNS、裏アカウント。本作はそこに溢れる人間の不安や妬み、現代の若者の誰しもが抱える心の闇を忠実に体現している。非常にリアリティのある人間関係、シチュエーション、それらが視聴者の経験と共鳴し、つい見入ってしまう。
しかし一方で、就活をしないといいつつ説明会に行く男、周りを冷徹な目で分析しているだけの主人公、いったいそれらの言動には何の意味があるのかまるでわからなかった。彼らの心理が理解し難く、自分の意見とはまったく合わなかったのも辛いところであった。
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