ゆーたん

何者のゆーたんのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.6
就活、舞台、SNSを通じて、登場人物の本来の姿を表して行く。SNSとの正しい距離感なるものはあるのか?客観的に見ると「こうありたい」が見えてくる。SNS上で人や作品を評して意識の高い自分に酔いしれていたそんな自分自身の心をナイフで滅多刺しにする作品。便利になったはずなのに生きにくい時代だな。未来を夢見て始めた就活、次第に内定の有無や行き先の大きさで少しずつ狂っていく関係性が面白い。SNSという現実と虚構の狭間のようなものが、引き金にも助けにもなる今、使い方によっては自滅にも疑いにも、たった一つの自分を支えるものにもなるんだなと。就活にしろ交友関係にしろ高圧的にものを言われていい気分になる人などいない。 たった140文字でだれかの努力を表現できるはずがない。 たった1分間で自己の苦悩を晒け出せるわけがない。自分自身の言葉が出せた時に、誰かの言葉で人間意外と救われるし、新たな道が開けるのだろう。
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