ペンバートン

何者のペンバートンのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.5
就活とSNSのアナロジー。生きた自分のコンテクストとは切り離された、人生の断片をパッケージングしたもので人は判断できない、ということを突きつけられる。しかしながら、人は他者の評価についてその材料を用いざるを得ず、時にそれが気持ちの悪い、悦に入るためだけの分析につながったりもする。

演技はちょっと好きになれなかったが、自分の年代的に現実味を帯びて刺さる部分も多く、今観ておいて良かったと思う。若者であれば誰が見ても5人の属性の中で、共感してしまう属性や気持ち悪く感じる属性が、人によって異なるものの多様に存在するんじゃないかと感じた。そういう意味で、どの登場人物もキャラが立っていて鋭い人物描写だな、と思う。