※いつもより音量を上げて観るのをオススメします。
流れ着いた先で見つけた男の人生。
元ネタの神話でもあるのかと思うほどに神秘的で普遍的な愛の物語だった。
漂流後のサバイバル能力の高さに唸る。見どころはそこじゃないんだけどバツグンな見応え。そこからの彼女との出会いがまたいいな。
太陽が男なら女は月。
照らす満月の美しさと妖しさ。
絶望の中で見上げる光は希望のようで底の深さを思い知らす恐怖でもある。
地平線に続く空と海。
何もかもを包み込み許す母性を改めて海に感じた。
月と海のような人でありたいな。
夢と愛が詰まったジブリらしさも感じる作品だけど、どちらかと言うと『ソング・オブ・ザ・シー』の世界観の方が近いかな。
セリフがないから小さな子でもみれなくはないけど、生きていることと生きていくことを感じられる大人の方が響く作品のように思う。
再上映もしていたし、無理にでも観に行けばよかったなってくらい個人的には好きな作品。
浜辺のダンスってやっぱりロマンチックだ。