傑作
今アメリカにいます。折角映画の本場に来た（今いるのは東海岸ですが）ので映画館に行ってみたかったのですが、その夢が叶いました。suicide squad やJason bourne もありましたが、そんなのどうせすぐ日本でやるしねーという感じでスルー。残念ながら日本公開予定のない今作を観ました。
チケットを購入、中に入るとそこにはドゥニヴィルヌーヴの新作arrival、アナケンとアゴが共演するthe accountant、うほっ、いい男のパルクールが見られるassassin's creedなど日本にはない広告の数々。予告編はTrollsなんてのがやってました。椅子が無駄に豪華で、マッサージチェアー並みに伸び縮み。観客の数はかなり少なくちょっと心配したぐらい。
そんな特殊な環境で観た映画だったんですが‥
"Kubo and the Two Strings"
舞台は昔の日本。魔法の力がある三味線を持った少年クボは、自分の片眼を奪ったムーンキングを退治する冒険に出かける。道中置物のサルと折り紙のサムライが仲間になって‥
素晴らしいアニメーション、素晴らしいキャラクター、素晴らしいストーリー。ラストは本当に感動する。
親の愛が子供にどのような影響を与えるのか、そして"なぜ物語というものが存在し、語り継がれていくのか"ということが示されている。特に後者の方はメタ的な視点もあいまって素晴らしいものになっている。
ライカというアニメーションスタジオ製作のストップモーションなのだが、これがまた素晴らしい。画面には常に驚きが用意されている。
声優陣には有名な俳優が使われていながら実によくて、シャーリーズセロンのサルはサルだし、マシューマコノヒーはマコノヒーしてるし、レイフファインズはヴォルデモート卿でした。特筆するとすれば、ルーニーマーラちゃん。Herでのセオドアへの対応を上回って、怖い。
まあ、何に及んでも素晴らしいんですよ。僕の言葉で信用できないなら、Jeremy Jahnsのレビューでもyou tubeで聴いてください。何十本も観ていながら今年3回目の awsometacularです。（他はシビルウォーとデップー）
お盆とか霊とか、日本人の方がわかりやすい話なんですけどねぇ、公開しないんですか‥そうですか。批評的にもアカデミー長編アニメーションノミネートは確実ですから、来年には観れるのかな。僕としてはとって欲しいですね。そのときに日本を舞台にした映画が公開されていないって恥ずかしくないですかねぇ。
