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神様メールのMのレビュー・感想・評価

神様メール(2015年製作の映画)
3.5

生きているうちに起こる些細な不幸は全て神様の暇つぶしで、もし、自分の余命がわかったとき、人はどう行動するのか。
いままで通り毎日を過ごす人、1日も無駄にしまいとやりたいことをする人、余命を信じて死んでみようと試すバカ…自分だったらどうするかな。
余命が短いほど考えることはあるだろうなと思う。


神である父親に我慢できなくなった娘・エアが引き起こした人々に余命を教えるという行動が良いことなのか悪いことなのかわたしにはよくわからないなあ。
いままで神に委ねられていた運命が自分の手中にあると考えればそれは良いことなのか。死が近づくことがわかり怯えて暮らすことになるのならそれは悪いことになるのか。
無宗教だからその辺をどっちと捉えるか難しいのかもしれない。

エアとヴィクトールの関係は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のオスカーと間借り人のおじいさんの関係に似ていてほっこりした。

エアが出会った使徒となる6人はそれぞれがそれぞれの想いで余命について考えていた。私が特に好きだったのはジャン=クロードの物語かな^ ^
共通してたのはどの人も愛を求めていたのかなということ。


今回の監督の作品はMr.Nobodyしか観たことがないのだけどあの作品もどことなく好きだしなにより音楽の使い方がうまいなーと思った。自分の心音はどんな音楽なのか気になる。


フランス映画ぽい独特な雰囲気とシュールさと素敵な映像と音楽。
特別気に入ったというわけではないけれど観た後は心が落ち着いた気がする。
エアちゃんのかわいさが一番の癒しだったかも^ ^
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