役者は皆素晴らしいと思います。
でも、描かれている父親があまりにも酷い。
監督は、父親なんていなくてもいい、とか語っているらしいですが、根本的にそこがずれていると思います。
父親を早くに亡くして母子家庭で育った人からみれば、死ぬまで『どうして今ここに父はいないのか？』というやりきれない思いを抱きながら生きています。
それから、何かを諦めなければ幸せはない、なんてのもおかしな話です。
脚本、セリフ、どれもが偏見に満ちた世界観だから、共感もせずに終わりました。
心の闇、孤独が深ければ深いほど、人に優しくするのだと信じたい。
