阿部寛にこんな腹がたつだなんて思ってもいなかった。
何者にもなれずに大きくなってしまった阿部寛が一ヶ月に一度だけ父親になれる人生を描いた作品。
ずっと阿部寛かブーメランのように、それお前がいうか？って台詞をかしこまった口調で言うのは、本当に心にグサグサきた。もう止めてくれ！って言いたくなるぐらい容赦ないブーメラン台詞を1時間近く聞いて私の心はもう傷つきまくりました。
頑張る時に頑張れなかった者の姿はまるで自分の未来を見てるような気持ちになりました。
とにかく後々から効力を発するいくつもの台詞が凄い。
あと生活感に溢れる小道具。いいですよね。もう生活感にあふれすぎて、実在に存在する人物の生活を垣間見てるような感覚になってくる。樹木希林がお薬セットみたいなカゴ網を机の上に置くとき、ここまで用意するの！もう誰から借りたの？なんでこんなシーンまで用意できるの！ってうなされっぱなしでした。
300円で夢が買えるように、真っ当な大人になる為には人に胸を張って言えるような功績を残すのではなく、小さな努力の積み重ねさえあればいいんだ。
大器晩成！！今からでも頑張れるよ。
落ち込まずに頑張ろう、私。
