菩薩

記憶の香りの菩薩のレビュー・感想・評価

記憶の香り(2006年製作の映画)
3.0
あの世とこの世をバスが繋ぐ、私はそのバスを降りるべきでは無かったし、君はそのバスに乗ってはいけない。中間地点としての病院、死神としての河合青葉、忘れてしまった花の名前、忘れられない記憶の香り、けどその記憶も確かなものではない。



「赤黄色の金木犀」

期待外れな程
感傷的にはなりきれず
目を閉じるたびに
あの日の言葉が消えてゆく

いつの間にか地面に映った
影が伸びて解らなくなった
赤黄色の金木犀の香りがして
たまらなくなって
何故か無駄に胸が
騒いでしまう帰り道
菩薩

菩薩