女子編→男子編の順で観た上でのレビュー。
ワンシチュエーションの物語を2つの視点から見る、ダブルアングル映画。
両方観て初めて片方で匂わされた謎が解るというやつです。
まあ普通なら1本でやれるところを、別の映画としてやっちゃうという挑戦作。
女子編では森川葵を主人公として、男子校演劇部の合同合宿へと訪れる女子グループを中心に描かれる。
青春モノの良さは一応ある。女子のキャッキャ感もあるのだが、リアルな方かと言われれば微妙…。
女子同士でおっぱい揉んだりするが、それもオマケ程度。
「私たちのハァハァ」で存在感を見せた三浦透子はやはり良い！光ってますね。
演劇部の合宿のくだりが長々とあったあとに、ドロメという幽霊モンスター騒ぎへと話は変わる。
ドロメの造形はチープ極まりなく、あっこれはネタホラーだなと瞬時にわかるのだがあまり笑えるわけではない。
ずっとそれなりの雰囲気を保っていたものを、とあるハサミ一本で一気に崩壊させ、急激にバカ展開へと方向転換する。
その切り替わりの瞬間はぶっちゃけ笑った、あれはいさぎよい。そういうのをもっと見たい。
ネタ映画なりに女子編はそれなりに楽しめた。
ただそれは、２つの映画に分けたのにはそれなりの理由とアイデアがあるからだと期待していたからなんですが…。
2本見る前は3.6くらい付けるつもりでしたが下げで…。
