IMAX試写会にて
この作品こそIMAXで観るに相応しい映画であると断言できる。
たった今、私はダンケルクから帰ってきました。
戦場を陸・海・空の視点にフォーカスし、ダンケルクの戦いを見事に描いている。陸では歩兵が詰め寄っていき、海では魚雷、空では戦闘機の爆撃。
この戦闘を全て実際に撮影しているのが驚き。そして、その粗を探そうとしても全くないのがこれまた…。
そしてノーランも言っていたように戦場を体験してほしいと語っていた意味がわかった。映画への没入感が生み出す緊張、轟音が生み出す恐怖、それに向き合う兵士の感情までもが手にとって感じ取れる。
やはりIMAXの利点を最大限に活かしていると思う。
今回もノーランらしい一本となっているが、視点が三つに別れているのが特徴に思えた。それぞれの視点から物語が紡がれ、収束していく。
フィオン・ホワイトヘッド演じる主人公は英国の兵士であり、"陸"を舞台に戦場からの脱出を図る。ごく普通の兵士であり、だからこそ主人公に相応しい。
99分という上映時間の中で、ダンケルクを"体験"した。
