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ダンケルクのasaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
5.0
106分という特別長くもない上映時間なのに、ものすごく体力を使う映画でした。臨場感がすごい。

特に説明もなしに始まって終わるので(途中で民間船の徴用や戦況について少しは言及されますが)状況を理解して観たい方は予習必須です。といっても、ダイナモ作戦について少し見ておくくらいで大丈夫かと。

時間軸の組み立て方の複雑さがさすがノーランだな〜〜と思いました。さすがメメント撮っただけあります。内容としては派手なCGなどもなくただただ緊張感のある脱出劇のようなものなので、CG慣れした人には一見つまらなそうに感じるかもしれませんが、この時間差によって単調さは全く感じませんでした。逆にCGを極力使わなかったお陰で、生の恐怖を感じるとこがスゴイなと。

ポスターやティザーなどにもあったような感じで、青っぽい映像が多いと思いました。グレー寄りからブルーグリーンみたいな色まで幅のある青。逆に終盤の色味は途中までの青と対比があって素敵でした。

俳優陣も面白くて、ノーラン作品常連のトムハやキリアンから新人俳優さんまでかなり幅広い。元1Dの彼の演技もすごく良かったと思います。ちょっと気の強そうな感じが役とマッチしてたな〜と。個人的にはコリンズ役のジャック・ロウデンが気になりますね……!

声だけフォーティスリーダーを演じたマイケル・ケインが1969年の映画「空軍大戦略」に出演していたと知ってビックリしました!バトルオブブリテンの映画なんですね!こっちも観たい……
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